元正榮 北日本水産が持つ
世界一の技

国内最大級のあわびの養殖場。東北の大震災以前は日本の養殖あわびで50%ものシェアを誇る。
弊社の養殖場の水槽で成長するのに適した優れた稚貝を選別し、三陸のミネラル豊富な海水の水温を適切に管理し、産卵時期を自在に調整することで、幼貝の生存率を90%以上と高く維持しています。
さらには、あわびの発育に適した栄養価の高い優良な餌(配合飼料)を開発し、必要なだけ十分に与えています。また、24時間365日海水をかけ流しにし、餌の食べ残しによる水槽内の海水の汚れを無くすことで、稚貝の生育環境を清潔に保っています。
その結果、天然あわびでは成貝食用サイズ(7cm)になるまで約5年を要しますが、我々は成長ホルモンや抗生剤などを一切与えずに、生育期間を2年ほど短縮し、約3年で食用サイズにまで成長させ、かつ周年出荷を可能としました。

<生産技術>

  • ・交配・産卵・孵化・生育までの一貫養殖。
  • ・陸上養殖育ちのDNAを有する蝦夷あわびで高歩留まり。
  • ・天然アワビを超える美味しさを備えたアワビ界のサラブレット。
  • ・正真正銘の三陸産・国産蝦夷アワビ。
  • ・天候や海(や海藻の成長)に状況に左右されない安定供給。
  • ・生産管理で安定価格での提供。
  • ・受け継がれた伝統とマニュアル管理で実現する安定した味。
  • ・抗生剤や成長ホルモンを使わない安心の品質。

生産工程

1.採卵
親貝の雌と雄を別々の容器に入れ、産卵・放精を誘発剤に紫外線殺菌した海水を流入させます。数時間後に雌は卵を産み、雄は精子を射精しますので、これを適切な濃度で受精させます。
2.ふ化・幼生期・採苗(波板付着)
受精から約半日でふ化し、浮遊幼生(初期:トロコフォア幼生、中後期:ベリジャー幼生)になり、海水中を泳ぎ回り、数日すると付着場所を探すので、タイミングを見ながら珪藻の着いた波板を入れ幼生を付着させます。
3.幼貝飼育
付着幼生は次第に稚貝の姿に変化し、珪藻を食べ急速に成長します。
4.稚貝剥離
稚貝が成長すると餌の珪藻が不足するため、稚貝が7mmを超えると波板から剥がし、水槽飼育に切り替えます。
5.水槽飼育
あわびは夜行性なので、水槽にはシェルターを用意しておきます。昼間はシェルターの下に隠れ、夜になると餌を食べに姿を現します。

餌へのこだわり

入手可能な限り、ミネラル豊富な三陸育ちの良質な昆布やわかめを餌として与える他に、人工飼料へも大きなこだわりがあります。
飼料は飼料メーカーに元正榮北日本水産の稚貝を送り、稚貝の発育具合を研究しながら、長年に渡って蓄積されたデータから、元正榮北日本水産の蝦夷あわびに合った配合比でアワビ用飼料を生産して頂いております。
飼料の品質については、飼料メーカ側へ要望を送りながら意見交換を行いながら、より元正榮北日本水産の蝦夷あわびに合った飼料が出来ています。

■ 人工飼料成分比較

人工飼料 海藻(アラメ) 粗蛋白質 29%以上 9.70%
粗脂肪 2%以上 0.30%
粗繊維 7%以上 3.10%
粗灰分 21%以上 12.90%
カルシウム 1.5%以上 2.69%
リン 0.8%以上 0.81%

飼料中の粗蛋白含量が非常に重要で、20%〜30%の範囲が適正とされております。15%以下では発育が低下し、30%以上では高くなるという研究結果があります。その中で約30年にも及ぶ飼育から平均29%以上という高い粗蛋白含量を含む飼料にたどり着きました。その主な成分は魚粉です。仮に粗蛋白含量を下げる場合には、炭水化物含量の多い海藻を与えることで成長を高めることも可能だが、海藻には漁期や金額面での兼ね合いもあり、品質管理面からみても人工飼料での飼育が望ましと判断しています。

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